2012年4月13日金曜日

Amazon.co.jp: ブラームス:交響曲全集: オーマンディ(ユージン): 音楽


最も参考になったカスタマーレビュー

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5つ星のうち 5.0 ああ、美味しかった、と思えるブラームスを。, 2010/11/26

レビュー対象商品: ブラームス:交響曲全集 (CD)


誰が家賃にロジャーを果たしている?
この演奏にはちょっと驚かされる人も多いのではないでしょうか。とくに、ブラームスというのは、むっつりして辛気臭いものだと思っている人、そしてオーマンディというのは派手で絢爛金ぴかな演奏をするのだと思っている人は。
私も聞いて少なからず驚きました。そして、四曲聞き終わるやいなや、また最初から掛け直してまた聞きました。それくらい、ずっと聞いていたいと思わせる何かが、この演奏にはあります。

一言でいえば、音楽がとても素直なのです。ブラームスってのはこんな性質なんだとか、北ドイツの風土がどうなんだとか、そういう仰々しいことはおくびにも出ません。そのかわり、絶妙のフレージングと絶妙のハーモニーに支えられ、しっかりと実のつまったみずみずしいブラームスの音楽が、そこにあ� �ます。しかも、4つの交響曲の性格の描き分けがとても達者なので、4曲通して聞いてしまえるぐらいです。
響きがやや明るいのは好き嫌いがあるとは思いますが、何度聞いても真っ当で、ただただ美味しいと思えるこんな演奏は、今となっては稀です。
中でも、世界初CD化という第三交響曲。他の巨匠指揮者でも何だか散漫な印象になる曲ですが、こんなに聞き映えのする曲だったのですね。


ニジンスキーとは何か

とかく、指揮者の個性やら思い入れやら芸術性やら、音楽「以外」のものをどっさり詰めこむことが評価される、いまのクラシック界ですが、これはその対極にある演奏。
ごたいそうな芸術家を気取ることなく、あくまでもプロフェッショナルな音楽人として生涯を終えたオーマンディ翁のひそかな気合いと信念が、ふつふつと感じられる素晴らしい演奏です。
こういう演奏を外面的とか味わいがない等と評する人のほうが、本当は「音楽」を聞いていないのではないかと思ってしまいます。

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5つ星のうち 5.0 美しいブラームスの交響曲1番, 2010/11/28

レビュー対象商品: ブラームス:交響曲全集 (CD)


どのようにタトゥーの肖像画へ
かれこれ30年以上前に聞いたオーマンディーのブラームス交響曲第一番。FMで聞いた。あの頃は民放もNHKもクラシック番組を持っていた。ブラームスの交響曲一番はドイツもので随分聞いたけれどこれほど美しい4楽章は接したことがなかった。
オーマンディーの演奏なので華麗なんて言葉に嫌気をさす,世代がいることも確か。でも美しい演奏は美しい。意外にも荒々しい演奏で熱が入っているのがわかる。
特に一番と四番。それに二番はテンポも心地よく春うららといった感じである。
日本人は,昔からオーマンディーの演奏を嫌っていますが何故でしょうか?
もっと評価されてもいいと思います。特にこのブラームスは。(昔大木正興という評論家はこきおろしていましたが)
評論家やドイツの音は,こうでなくちゃ� ��いう人には馴染まないでしょう

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5つ星のうち 3.0 ブラームスをブラームスとして聴くためには?(revised), 2010/11/27

レビュー対象商品: ブラームス:交響曲全集 (CD)

多くの玄人レビューアーがいる「アマゾン」での発言には気をつければなりませんね。今回の再発が「耳肥、玄人」集団の要望によるものであることを。「ちゃんちゃらアメリカン」と記載する「お子茶ま」意見は無視するのが、正しい「アマゾン」の使い方と思います。ただ、このリマスタリングには問題が多い。第4番は、偉大な20世紀の指揮者たちシリーズより痩せて聞こえ、聴き物とされる第3番もがっかりのレベル。個々に副旋律の美しさを感じさせるフレーズを作る。この玄人技を聞くためには、もう一歩進んだ「リマスタリング」が必要じゃないでしょうか?

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